花粉症の痒みをとにかく治したい!
マスクやスプレーは効かないしそろそろ薬に頼ろうかな…
こんな疑問に答えます。
記事のテーマ
それではその説明を見ていきましょう。
薬物療法とは?
薬物療法とは薬を用いて、花粉症の痒みや鼻詰まりなどの症状を引き起こす物質の働きや、すでに起きてしまった炎症を抑えて症状を和らげる療法です。
市販で購入できるものから医師の診断のもと処方してもらう薬など幅広くあります。
薬の種類
花粉症の市販薬を買う際に意識することは抗ヒスタミン薬が配合されているものを見つけましょう。
花粉症のアレルギー反応は身体が花粉に対して過剰に守る働きが起きることにより出てきます。
これは身体の中でヒスタミンとヒスタミンH1受容体という物質が結合することによって引き起こされます。
そのためヒスタミンとヒスタミンH1受容体の結合を解除する作用がある抗ヒスタミン薬が必要になります。
また抗ヒスタミン薬にも第1世代と第2世代とあります。
大きく分けて以下の特徴があります。
もっと詳しくみていきましょう。
第1世代の特徴
◆即効性がある
◆副作用(眠気、口の渇きなど)が出やすい
含まれる成分
◆マレイン酸カルビノキサミン
◆クロルフェニラミンマレイン酸塩
◆ジフェンヒドラミン塩酸塩
眠気などが出やすいため就寝前の服用がおすすめ。
即効性があるため早めに症状を抑えられる。
市販薬
◆エスエス製薬 | エスタック鼻炎ソフトニスキャップ
◆興和 | レスタミンUコーワ錠
◆第一三共ヘルスケア | アレルギール錠
など
第2世代の特徴
◆副作用(眠気、口の渇きなど)が出にくい
含まれる成分
◆ロラタジン
◆フェキソフェナジン塩酸塩
◆エピナスチン塩酸塩
◆セチリジン塩酸塩
◆エバスチン
◆ベポタスチンベシル酸塩
眠気などの副作用が出ない分、仕事に集中できるなどのメリットが多い。
症状が出始める前から服用する必要がある。
市販薬
◆エスエス製薬 | アレジオン
◆久光製薬 | アレグラFX
◆ロート製薬 | アルガード鼻炎内服薬ゴールドZ
など
上記のメリットとデメリットを参考に自身に合う世代の薬を服用しましょう。
市販のもので効果があまりない方はアレルギー科がある病院またはクリニックに行き、医師の診断のもと身体に合う薬を処方してもらいましょう。
他の治療方法との比較
花粉症(アレルギー性鼻炎)の治療は薬物療法のほかに大きく分けて以下があります。
花粉症の治療方法
・アレルゲン(花粉)の除去・回避
・アレルゲン免疫療法
・手術療法
アレルゲン(花粉)の除去・回避
花粉症の対策として一番基本となる方法です。
外出時にメガネやマスク、スプレーなど花粉が肌や粘膜に付着するのを防ぐことによってアレルギー症状の発症を抑えます。
一番手軽にできる分、軽症の花粉症にはかなり有効的な方法ですが、重症の人にはほとんどと言っていいほど効果がありません。
また服などに付着し、室内に花粉を持ち込んでしまうため常に室内や衣服を清潔に保たなければならないなど、生活に負担になることが多い方法です。
アレルゲン免疫療法
体内にアレルゲン(花粉症の要因となる物質)を取り入れて免疫をつけていきます。
皮下にアレルゲンを注射する皮下免疫療法と、舌の下に薬を服用する舌下免疫療法の2種類があります。
中でも皮下免疫療法は長期にわたる通院が必要になったり、初期は投与量が増えるため負担が多くなります。
手術療法
粘膜を硬くしたり、神経を切るなどの手術を行います。
準備や費用がかかりますが、即効性があります。
まとめ
薬物療法は花粉症患者の中でも軽度〜中度の人におすすめの治療法です。
メリット・デメリットをまとめると以下の通りです。
以上のメリット・デメリットを確認しながら、治療の参考にしてください。
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