最近、筋膜リリースってよく聞くなぁ…
どんな効果があるんだろう…?
こんな疑問に答えます。
記事のテーマ
結論、筋膜リリースの効果と活用の仕方とは
記事の信頼性について
リラクゼーションセラピスト兼NESTA -PFT資格所有パーソナルトレーナーとして約8年間人の身体に携わる仕事をしてきました。
総施術数約6,000件/対応顧客数 約2,000人(2022現在)
解剖学や栄養学から化学的にみたトレーニングやダイエットを専門としています。
記事の前のメッセージ
この記事は「筋膜リリースって聞いたことあるけど効果が分からない…」という方に向けてのものです。
記事を読んだ後は、筋膜リリースの効果と活用の仕方が理解できます。
トレーナーとして働いてきた僕が今まで経験してきたことも織り交ぜて情報をお届けします。
さっそく見ていきましょう。
筋膜リリースとは?
筋膜とは?
多くの人は筋膜と聞くと筋肉を覆っている膜というイメージがあると思います。
間違ってはいないですが以下のように定義されています。
つまり筋肉だけでなく骨や内臓などの間に存在しており、それぞれを適切な場所に固定して支えている形状記憶の固定材のようなものなのです。
さらにもっと細かくみていきましょう。
筋膜の役割
筋肉同士の合間に張り巡らされている筋膜はまず筋肉を膜のように覆って保護します。
そして筋膜が潤滑油のような役割をすることによって筋肉同士の滑りを良くして、身体を動かしやすくします。
また血管や神経の外側にも筋膜は張り巡らされているためそれらを透過させて循環機能を滞りなくするはたらきもあります。
筋膜の構成
筋膜は大きく分けてコラーゲンとエラスチン繊維という物質から構成されています。
これらは相互的に作用することによって、身体の形を変化させたり元に戻したりするはたらきがあります。
この物質のおかげで筋膜のはたらきであるそれぞれの器官を適切な位置に支えたうえで形状記憶のように動かすことができるようになります。
筋膜リリースとは?
ここでいうリリースとは筋膜に刺激を与えて適切な位置に筋肉を戻すことです。
筋膜の伸び縮みを解放(=リリース)する、という意味で筋膜リリースと呼ばれています。
では筋膜に刺激を与えることでどのような効果があるのでしょうか?
筋肉情報のリセット
筋膜リリースをすると、筋膜を構成している組織(コラーゲンとエラスチン繊維など)が刺激されることにより、筋肉の形や位置、状態などの情報を記憶している固有感覚受容器と呼ばれるメモリーカードのようなものがリセットされます。
情報がリセットされたことによって筋肉が悪い癖がつく前の正しい形や位置、状態に戻ります。
疼痛の軽減
筋膜リリースをすることによって一時的に疼痛閾値(痛みを感じ始める境目になる値)が上がります。
痛みに鈍感になることによって、身体が動かしやすくなったり可動域が上がる効果があります。
筋膜リリースの活用
自発性筋膜リリース(Self Myo-Fascial Release=SMFR)
ストレッチポールやフォームローラーなどを固まっている筋肉に押し当てたり転がして圧迫する方法です。
用途は治療リハビリの一環に使われる他、スポーツパフォーマンス向上のためや、日頃の疲れの軽減に使われたり多岐にわたり利用されています。
固まっている筋肉に対して押し当てるだけなので比較的に簡単に行えるのが特徴です。
またマッサージやボディケアもほぼ同様の効果があるため効果的です。
スタティックストレッチと違い筋力を低下させないため運動前後や就寝前など様々なタイミングに使うことができます。

筋膜リリース後の正しい癖つけ
筋膜リリース後の効果として、筋肉情報がリセットされて正しい位置や形、状態に戻るというものがありました。
悪くなった筋膜の状態をリセットしても生活習慣が変わらなければ、またすぐに姿勢などの癖が出てしまって筋膜は悪い状態に戻ってしまいます。
そうならないように筋膜リリース後には新たに正しい姿勢を意識したり、悪い癖を無くす努力をする必要があります。
このようにリセットされた状態から新たな正しい状態を癖つけることで、今までよりも少ない力で最適なパフォーマンスを発揮できるようになります。
まとめ
筋膜リリースの効果と活用の仕方は理解できたでしょうか?
下のまとめで改めて見ていきましょう。
中でも一番大事なのは筋膜リリースをしただけで終わらないことです。
これらの効果は最大でも1日間ほどで減少していきます。
そのなかでしっかりと正しい癖を努力して付けられて初めて身体が変わってきます。
可能な限り毎日筋膜リリースを行い、日頃から正しい姿勢などの癖をつけていく努力をしていきましょう。
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