【左右差や無駄な力みが疲れの原因?】固有感覚を理解しよう!

疲れがなかなか取れない…
どうすれば根本的に治るんだろう…

こんな疑問に答えます。

記事のテーマ

固有感覚の意味を理解し、疲れの原因を解決できるようになる。

結論、固有感覚の意味と活用法とは

身体の疲れは部位の左右差や無駄な力みが原因となることが多い。

それらを生み出しているのは固有感覚という運動や身体の感覚を司るもの。

筋膜リリースを行うことによって固有感覚が一時的にリセットされる。
→その間に正しい運動の癖をつけることによって疲れを根本的に的に無くすことができる。

目次

疲れの根本的な原因とは?

無意識で出てくる身体の癖

知らず知らずのうちに食いしばっていたり、脚を組んでいたり、首が片方に傾いていたりなど身体を疲れさせてしまう原因となっているものが多々あります。

これらは意識をしても一時的にしか抑えることができません。

なぜなら固有感覚という人間の感覚によってその動作をしていることが脳に普通と捉えられているためです。

固有感覚とは?

固有感覚とは人間の5感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)以外に存在する外部刺激の感知や動作や姿勢の把握を行う感覚です。

その主なはたらきは大きく分けて以下の3つです。

◆位置覚
身体の部位それぞれの位置を把握する感覚
→目を閉じた状態で特定の部位を狙って触れる
◆運動覚
力の入れ方や速度を調節する感覚
→柔らかいものを潰さないように掴んだりなど力の調節を行う
◆振動覚
振動を感知する感覚
→危険を察知したりする役割を担う

この固有感覚を感じ取るセンサーのようなものを固有感覚受容器と言います。

固有感覚受容器とは?

運動の力、身体の部位、振動を感じ取る部分のことを固有感覚受容器と呼びます。

これらは身体の至る所に存在しており、筋肉内にある受容器はゴルジ腱器官や筋紡錘、関節内はルフィニ小体、靭帯内はゴルジ受容器が挙げられます。

固有感覚受容器が現在の運動の力や身体の部位、振動を検知して脳に共有することによって運動や姿勢の調整を行えるようになります。

固有感覚のズレ

日常でデスクワークを長時間行っていたり、歯軋りや食いしばりなど力を常に入れていると固有感覚に異常が出始めます

例えば、同じ姿勢を長時間とっているとその姿勢が身体の正しい位置である位置感覚がズレたり、食いしばっていて顎に力を入れ続けていると顎に力が入っているのが普通運動覚がズレるというものです。

このように固有感覚がズレてくると、まっすぐ向いているつもりでも左右どちらかに傾いていたり、力を抜いているつもりでも常に無意識に力んでいたりします。

左右差や無意識な力みは身体を疲れさせる原因となります。

ズレを治すためには?

固有感覚のリセット

ズレてしまった固有感覚を治す方法は刺激を与えることです。

外部から刺激を与えたり、動き強制して反復するなど様々な方法がありますが、一番簡単で効果的なのが筋膜に刺激を与える筋膜リリースです。

詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせて見てください。

1つ1つの筋肉を潤滑に動かす働きをする筋膜というものがあり、この中に固有感覚受容器が豊富に含まれます。

同じ姿勢で動かずにいると、筋膜が解剖学的肢位(解剖学的に見て正しい形、張力の状態)から捻られたり、収縮したり、伸ばされたりします。

その結果、筋肉が元の状態に戻りづらくなり固有感覚がズレてしまいます

そこで筋膜に刺激を与えることによって、固有感覚のズレを一時的に正しい感覚に戻すことができます。

リセットした後に行うこと

筋膜リリースをして固有感覚のズレを直した後に必要なのは、正しい感覚の癖付けです。

そのため筋膜リリースを行なった後は、無理矢理にでも感覚(姿勢や力み方)を矯正する必要があります。

この姿勢を矯正する期間は個人差はありますが、平均3ヶ月ほどと言われています。

つまり筋膜リリースと姿勢の矯正を3ヶ月間やり続けると姿勢が正しくなり、無駄な力みや左右差が無くなった結果、疲れを感じることが少なくなるということです。

まとめ

ここまで身体の疲れを左右差と無駄な力みとして、固有感覚と絡めて説明してきました。

疲れが出る原因やその疲れを解決する流れとしては、

同じ姿勢で長時間固まる

筋膜が正常な状態から捻られたり、伸縮される

左右差が出たり、無駄な力みが出てきて固有感覚がズレる

筋膜リリースを行う

筋膜と固有感覚が正常な状態に一時的に戻る

正しい感覚に反復して矯正する

疲れが出にくくなる

というようになります。

中でも身体の疲れを根本的に解決するために大切なのは筋膜リリースを行った後に、満足せずにしっかりと姿勢の癖付けを行うことです。

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